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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 今月初めに、恐慌は未明か夜明け前と書いた。 どうやらそれが朝を迎えたらしい。 果てしもなく長い一日が始まるだろう。 

 ここ数日書き込みを停止していたのは、絶望感や無力感を感じていたからである。 今とてその感に変わりは無い。 メディアでは、やっとこの危機がとんでもないことだと解ってきたようだ。

 派遣切りが表面化して、事の大きさに気付いているようだが、何故このように後手後手なのかを考えてみた。 ずっと書いてきた危機管理の考え方が、何故企業のTOPや政治家・官僚に無いのか。
 彼らの多くが底辺を見ずに階上へと上がったからだろう。 

 「大逆転」という映画がある。 TVで数回放送されているので、見た人も多いのではないか?

 ウォール街で相場を操ることで利益を上げる兄弟が、現代版「王子と乞食」のような賭けをする。 最下層の人間に地位を与えるとそれなりの力を発揮できるか?、また、地位ある人間が突然その地位を奪われても尊厳を失わずにいられるか?、という賭けである。

 エディ・マーフィ演ずる最下層の人間は、クリスマスの需要を良く読んで、相場を見透し成功する。 他方は品位を失い堕落していった。 その後の展開は説明を避けよう。

 最下層の動向は、その境遇にいて初めて解る、ということもその映画では訴えていたように思う。 

 派遣切りを行っている会社の一つ、トヨタの役員賞与が3000万円余であるという。 年2回の役員賞与の金額だ。
 派遣切りで職のみならず住まいも失うという報道。 そもそも個人の生活は個人責任に準じるものだが、それを置いておいても彼らをその寮に住まわせるために、国が企業に一人当たり6万円支給するという法案を検討しているという。

 支給するお金は税金で、私達のものだ。 そしてそれは、結果的に派遣切りまでして冬季賞与を確保しようとする企業の役員の懐に納まるのである。

 この国は、お金持ちや底辺の苦労を知らない者たちによって導かれている。 そんな者たちにこの危機の打開策を考えろ、ということが土台無理なことなのだろう。
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 今月に入り裁判員候補者予定者に対する通知書が一斉に送付された。 私の周辺で届いたという話は、今のところ聞こえてはこない。 そもそも聞こえてこない方が健全だとも言える。 
 この時点で候補者になったということを公表するのは問題ないが、担当裁判が決まれば口外してはならないのだろう。

 この法律は、平成16年5月に制定されている。 4年も前の小泉内閣でのことだ。 報道でいろいろ言われてはきていたが、いざ制度が始まる時にどうしてこんなに大騒ぎになるのだろう。 思えば後期高齢者保険制度の時もそうだった。

 こういった法律ができる背景というか原因は、選挙によって選ばれた国会議員が多数決で支持するからである。 その国会議員を選んでいるのは国民だ。 国民側としてはいろいろ言い訳はあるだろうが、この国の民主主義によって成立した法律なのである。
 そういう意味においては、例え異論があろうとそれはきっと少数派なのだろうという憶測が成り立つ。

 こういった法律を作るために投票したのではないし、そんなことを選挙で言わなかった、などと弁解しようとも、結果そういう方々を選出してしまったという事実や責任は打ち消せないのではないだろうか。

 私が「公職選挙法」が悪いと常々書いてきてるのは、そういう論拠である。 何より政党政治そして官僚政治、これの根にあるものは選挙時の「供託金」であり、選挙方法なのだ。 選挙で勝利する条件として、昔から「地盤」「看板」「カバン」が言われている。
 「地盤」とは支持母体などのことで、「看板」は知名度(人気)、そして「カバン」はお金である。 政治思想や政治手腕なんてものは、選挙に必要ないのである。

 民主政治は時として衆愚政治に陥りやすい。 それが政党政治や官僚政治の思う壺なのだ。 4年も前に制定された法律を今更がたがた言うのなら、その背景を直していくことを考えた方が良さそうである。

 タイトルから内容が離れてしまったが、裁判員制度に関しては、その制定の背景に米の圧力があったとか無いとか、いろいろな話はあるものの、司法が市民のところに下りてくるという意味では賛成である。
 だが、制度が刑事事件に限られるとか、やりたくない人に対しても強制的であることとか、問題点が数多くあるのも事実だ。
 どちらにせよ、法律が決まろうが自分には関係ないだろう、という危機意識のない市民に警鐘を与えたことには評価を与えたい。 ついでに、選挙の在り方にももっと強い警鐘になればよいなと願いながら。
 はたはたとは、「鱩」や「鰰」と書く。 小さくて読みづらいだろうが、魚へんに雷や神のつくりである。 秋田県の県魚で秋田名物と歌われている。 そもそも回遊魚なのだが、秋田県沿岸にこの時期やってきて産卵をするのだ。 漁期が天候が荒れだす季節なので、魚へんに雷・神があてられるのだろう。 
 魚体は20cmほどの小ぶりな魚で、焼いたり煮付けたり、鍋に入れたり姿寿しにもする。 一方、魚醤にもなり「しょっつる」(塩汁)と呼ばれる。

 東北地方の冬は雪で覆われ、昔はたんぱく質が得にくい土地柄であるため、はたはたはまさに貴重な食べ物だっただろう。 一時獲り過ぎたために漁獲量が著しく減って、数年間禁漁としその後も漁獲量の制限を行って資源の枯渇を回避した経緯もあった。

 禁漁の数年間は、他県や北朝鮮などから輸入したということもあったが、輸入物の中に鉛(なまり)を入れ目方を増やすという事件もあった。 もともと地元では訛り(なまり)がはいっていて、「はだはだ」と言った方が通りが良いのかもしれない。

 一昨日の夜、釣り仲間から「釣れているそうだ」という情報が入ったので、夕食後のこのこ一緒に出かけてみた。 何十年と釣りをしてきたが、この魚だけは釣ろうとしたことが無かった。 寒い時期であることと、安価であるためにそれまでして釣ろうという気にならなかったのだ。
 釣り場に着いたのは、かれこれ8時近かったろうか。 周囲には自動車がいっぱい駐車されていて、釣り場にも100人以上かと思うほど(暗くて全容は見えない)釣り人がいた。

 何とか隙間を見つけて釣り出したのだが、入れ食いだったり休んだり(回遊してるので)で1時間半ほどで3.2kg(3~40匹)の釣果だった。 数日前は1時間あたり10kg釣れたとのことなので、それに比べれば5分の1ほどだが満足するには充分の量である。

 巷のニュースは相変わらず目を背けたくなるようなものが多いが、ひとときの釣りを楽しみ、また食べて楽しむ、そうした生活には世相は関係ない。 往きの車中では政治の話などしていたが、帰りは釣果を素直に喜び冗談など言い合って、満面笑顔で戻ってきた。 
 暗い世相によるストレスを適当に発散する手段や友がいることが、どんなに幸せなことかとあらためて思った。
 景気がこんな状況になる前は、恐慌という言葉が頻繁に使われていた。 予想だから何と表現しても良いのだろうが、いざこうなると恐慌という表現は出てこない。 恐慌であると認めてしまえば、更なる不況へと突き進んで行くからなのだろうか。

 そもそも景気とは気配なのだから、気分次第で右往左往するものだ。 周囲に同調しやすい人が多ければ多いほど影響が大きい。 もし需給に関して適性値なるものがあるとしたなら、好況とは不要な物まで購入したり、買い替えのサイクルを前倒しする時のことだ。 不況はその反対で不要な物は買わないし、自分でできることは自分でし、買うべき物も少し後回しにする。

 それにしても、夏以降の激変はどうだろう。 それ以前がいかに需給の適正値を大きく逸脱した状況だったかを物語っている。 自動車産業などはまさにその代表格で、これほど普及しているのにやたら売れ続けたこと自体がとてもおかしかったということだろう。

 米のビッグ3が苦境にたって、3兆円もの緊急融資を求めごたついている。 上記の観点からすると、今の不況は一時的なものではなく、大幅規模縮小無くして再建は無いのは自明の理ではなかろうか?
 ビッグ3の救済の仕方によっては、米は大きく後退するだろうし、世界が不安定になる。 米は不況を克服する最終手段として戦争を利用することは、歴史が物語っているからだ。

 わが国においても、大変だから緊急融資とばかり言っているが、これが一時的なものでないとしたら、融資は倒産の先延ばしだけじゃなく、債権を増やすだけになる。 そして私は、その可能性がかなり高いと見ている。

 やたら倒産が増えるのも大変なのは解るが、ここは我慢のしどころなのかもしれない。 私の周りでは、仮に借りられるとしても融資は申し込まないとする人が多い。 借りたにしても返す見込みがないし、現実の状況でぎりぎりまで切り詰めるという考え方だ。 つまりは借り渋っているのである。

 たった数ヶ月で音を上げて、融資を申し出るようでは、この先の長丁場になるだろう不景気に対処できるはずも無い。 だがそういう危機管理の無かった人がいかに多いことか。 

 政府は金を貸すことばかり考えず、未来に使うであろう投資を前倒しするのが何よりの景気対策ではないのか? エコに関することや将来あるべき国の姿に対する投資。 一極集中の官公庁の地方への分散や世界に先駆ける技術への支援など、もっと知恵を出さねばなるまい。 

 しかしそうは言っても、土建屋などにたかって良い思いをしようとして、道路!道路!と言ってる様な稚拙な政治家を輩出する国では、まともな政策は出てこないとは思うのだが・・・。

 
 理屈で解っていても体が解らない、仮に解っていてもどうしようもない。 そんな時人間は、居直るか解っていながら否定側に回る。 そんなことが多々あるのだろう。

 例えば関東大震災、パンデミックetc・・・。 「起こると思いますか?」と訊ねれば殆どの人が「はい」と答える。 問いかけを変えて「それがあなたの身にふりかかると思いますか?」と訊ねれば、どの程度の人が「はい」と答えるだろうか?

 未曾有(読みを間違えて変換するとこの文字は出てこない)の危機が、いろんなところから湧き出しつつある。 タイの内乱にも似た騒動も、これほど長期になると洒落じゃ済まなくなってきている。 タイは日系の企業が多く進出していて、日本の代替工場というスタンスも持っている。 かつては中国がその地位にあったが、その国内事情やコストの問題で、タイやベトナムなどに移動したからである。

 ニュースでは邦人観光客などが帰国できず足止めを食っていることが、とりあえずの話題になっているが、この先この状態が長引いたり悪化すると、思わぬ方向へ向かうこともありうる。 

 インドの問題もじわじわ燃え出しそうな気配が感じられ、アメリカ発大恐慌も「前夜」から「未明」或いは「早朝」ぐらいまできただろうか?

 私の周りでも知人の勤める会社が、先週末に倒産した。 年末、そして年明け、どれほど大変なことが自分を含めた周囲に起こるのだろうか。 そして自分自身にどれほどの経済的体力があるのだろうか。
 元々悲観主義的危機管理をしているつもりだが、今一度見直す作業に本気で取り掛からなくてはいけなさそうな気配である。
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