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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 はたはたとは、「鱩」や「鰰」と書く。 小さくて読みづらいだろうが、魚へんに雷や神のつくりである。 秋田県の県魚で秋田名物と歌われている。 そもそも回遊魚なのだが、秋田県沿岸にこの時期やってきて産卵をするのだ。 漁期が天候が荒れだす季節なので、魚へんに雷・神があてられるのだろう。 
 魚体は20cmほどの小ぶりな魚で、焼いたり煮付けたり、鍋に入れたり姿寿しにもする。 一方、魚醤にもなり「しょっつる」(塩汁)と呼ばれる。

 東北地方の冬は雪で覆われ、昔はたんぱく質が得にくい土地柄であるため、はたはたはまさに貴重な食べ物だっただろう。 一時獲り過ぎたために漁獲量が著しく減って、数年間禁漁としその後も漁獲量の制限を行って資源の枯渇を回避した経緯もあった。

 禁漁の数年間は、他県や北朝鮮などから輸入したということもあったが、輸入物の中に鉛(なまり)を入れ目方を増やすという事件もあった。 もともと地元では訛り(なまり)がはいっていて、「はだはだ」と言った方が通りが良いのかもしれない。

 一昨日の夜、釣り仲間から「釣れているそうだ」という情報が入ったので、夕食後のこのこ一緒に出かけてみた。 何十年と釣りをしてきたが、この魚だけは釣ろうとしたことが無かった。 寒い時期であることと、安価であるためにそれまでして釣ろうという気にならなかったのだ。
 釣り場に着いたのは、かれこれ8時近かったろうか。 周囲には自動車がいっぱい駐車されていて、釣り場にも100人以上かと思うほど(暗くて全容は見えない)釣り人がいた。

 何とか隙間を見つけて釣り出したのだが、入れ食いだったり休んだり(回遊してるので)で1時間半ほどで3.2kg(3~40匹)の釣果だった。 数日前は1時間あたり10kg釣れたとのことなので、それに比べれば5分の1ほどだが満足するには充分の量である。

 巷のニュースは相変わらず目を背けたくなるようなものが多いが、ひとときの釣りを楽しみ、また食べて楽しむ、そうした生活には世相は関係ない。 往きの車中では政治の話などしていたが、帰りは釣果を素直に喜び冗談など言い合って、満面笑顔で戻ってきた。 
 暗い世相によるストレスを適当に発散する手段や友がいることが、どんなに幸せなことかとあらためて思った。
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