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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 1975年、私は学生だった。 この時期は就職活動の真っ盛りだったと記憶している。 折からこの時期は第2次オイルショックのあおりで、企業が軒並み新卒採用枠を減らしていた。

 私の学校は、「砂山」という地名の場所にあった。 名前のとおり、地形的には海岸線から数キロ、太古の昔から冬の北西風に押された砂が平地の方へ吹き、その境に山となった場所である。 今は住所変更で「文京町」の名を貰っている。

 その校舎は3階建てで、3階の教室からだと日本海や太平山という秋田市の最高峰が見事に望め、授業のあいまに物思いにふけることもできた。

 タイトルは「就職戦線前にして」の同音異義語(造語であるが)であって、多感な学生時代に詩など書いていた頃、就職難を嘆きながらも窓からの眺めを詩にしたためたものだ。 今なら駄洒落とか親父ギャグとか言われそうだが、当時はセンスの良い同音異義語だと自分に酔っていた。

 その後就職難の時代を「就職氷河期」などと表現するようになったが、現在就活をしている学生はその空気を感じているのだろう。

 私がずっと思ってきたことは、「重機が土木作業員、パソコンが事務員、ワープロとプリンターが印刷業、・・・」近代化は仕事を奪うということである。 そして3K(きつい・汚い・危険)の職業を嫌う若者達は、実体が不明確なデリバティブな分野にも流れていった。

 今回の金融危機は、元を正せばそこにあると私は思っている。 善し悪しではなく時代がそうさせたのだろう。 そうでなくては余剰人員の居所も無く、欲にまみれた人達の夢の道筋も無かったであろうから。

 衣・食・住に直接的に関わっていない職業は、新産業とも言える分野で、ヒトの欲望を満たすために創作され続ける。 ヒトのニーズというものに引っ張れながら。

 私は憂慮している。 これからの世代がどういう時代を生きていくのかを。 
 欲望の為に博打を繰り返すような社会が続くなら、やがては格差が生み出す低所得層の反乱へと繋がるだろう。 

 私は預言者ではないのだが、アメリカの次期大統領がオバマ氏になり、良からぬ勢力がとんでもない方法で彼を排除し、その結果彼の地の低所得層の有色人種が暴動を起こし内乱に発展する、そして格差に苦しむ各国の低所得者層に伝染波及し、世界が大混乱に陥る、なんてことが起こらぬようにして欲しいと願うばかりだ。
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