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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 先ほど、アメリカ東部時間午前10時半だろうか? ブッシュ大統領の記者会見が行われた。 米国はまだ10日金曜日で、日本時間の朝まで証券取引場は開かれている。 米国の明日はG7金融会議が行われることになっており、その前の大統領の記者会見に世界の金融関係者は固唾を飲んで見守ったことだろう。 結果、目新しい発言はなく、今日のダウ平均は下がることになると私は予測する。

 私は経済のプロではない。 トレーダーでもない。 普通の市民である。 強いて言えば世の中で起きていることに興味津々なおじさんだろう。 そんなおじさんが日本のニュースじゃわからないこと、つまり海外ニュースで報じられていることを少し披露してみよう。

 今世界を覆っている金融危機に関するキーワード、「ノンリコース型ローン」・CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)(債権破綻保険)、この二つの言葉をご存知だろうか? このキーワードは現況と未来を読み解くものなのだ。

 ノンリコース型ローンとは、サブプライムに絡むキーワードで、土地とかを買う場合、その土地にのみ担保を与え借り手の他の資産と切り離すタイプのローンである。 ローンを支払えなくなった場合、購入した土地のみ手放せばそれ以上の返却義務を負わないという仕組みなのだ。 それによって買い手のハードルを下げたわけである。
 これによって起こった弊害がある。 土地や建物の資産価値が下がっている現状では、高値で買った物件を所有しながら債務の支払いを続けるより、物件を手放した方が良い、という心理が働き、返済能力のある人達さえも返済を拒否しているのだ。
 当然、不動産の価値が下がっている今、連鎖は拡大し不良債権は膨らみ続けることになる。 一部の識者は来年末までその状態は続くとみている。

 もう一つのキーワード・CDSとは、債権破綻保険の名のとおり、”A”から”B”が買い取った債権が不良だった場合”C”が債務を代行して支払うという保険である。 ”C”はプレミアム(保険料)を得る。 名前は保険だがこれは保険会社だけが扱っていたものではない。 多くの銀行や証券会社が手を出していた。
 AIGグループが特に扱い量が多かったので、アメリカ政府はいち早く救済策を打ち出したが、債権が不良化する前に不良債権の保険が破綻したらとんでもないことになるからだったのである。

 10日の今日、アメリカではリーマンの破綻によるCDSを持った会社が会議を行うそうで、その金額は先日米国が打ち出した不良債権買取額予算の7000億ドルの半分ぐらいなのだそうだ。 だから米政府の打ち出した救済策が不足だというので、株価は下げ止まらないのである。

 上記の2点を考えれば、この金融危機が底沼なのがわかるだろう。 世界は米国の公的資金注入を期待しているのは当然だが、この底沼の状態にそれをすれば国自体が財政破綻しかねない。
 従って明日のG7でも米国はそこまで言及せず、追加の救済策を出すのが精一杯と予測する。 追加の金額は最大5兆ドルだろうか。

 冒頭に書いたが、私は普通の人である。 だがBBCやCNNを見るとこんなことが解ってくる。 ニュース好きの私は結構ニュースをはしごして見ているが、日本では私が書いたようなことは出てこない。

 世界で起こっていることとなると、日本のニュースじゃわからない。 これが私の見解だ。 昨日も書いたが、少ない情報を鵜呑みせず本質を自分なりに探さないと、真実は見えてこないのである。 
 勿論、私の知る情報も真実に近いかどうかもわからないのではあるけれど。
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