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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 TVが普及していった時代、「一億総白雉化」という言葉が早々に生まれた。 どういう意味で用いたのか正確には知らないが、つまらない番組が増え国民を白雉にするという解釈より、ラジオ時代は音声のみで姿を想像する機会があったのに、それさえ奪われたことを揶揄した表現でなかったかと理解している。 映像が加わり、与えられた情報を鵜呑みにすることへの危機感だ。
 それでもまだTVは1方向の情報ツールだったのだが、インターネットは双方向で形態自由無限のツールになり、マスメディアとの相互発展?を続けている。
 そもそも事件などにこれほどの詳細な報道が必要だろうか。 自分の住まいする附近の事件でもないものを、これほど報道されて何の意味があるのだろう。 事件の再発防止?、模倣犯罪の助長の方が勝ると思う。
 一方、インターネットの有害情報は防げないのだろうか。 硫化水素自殺なんて、ネットやニュースで知りさえしなければこれほど蔓延すまいに。 メディアの報道の中に、自らの責任を振り返るものがないのにも呆れ返るばかりだ。
 子供に携帯電話を持たせることの是非の議論、これも白熱してるようだが、答えは一つ。 道具が悪いのではなく使い方が悪いのだ。 匿名での中傷を防ぐ方法は、匿名の排除しかない。 できるかどうかは不明だが、ID登録時の厳格性を求めたい。 仮名は良いが、発信者の特定が困難な匿名が氾濫するネット社会は、「逆ネームロンダリング」とでも表現すべき状態である。 資金洗浄(汚れた金をまともな金に替える作業)をマネーロンダリングと言うので、実名を分からなくするためにフリーアドレス取得を繰り返す作業という意味で名づけてみた。 おおよそ匿名になると、いきなり心の悪魔を開放するような卑劣な輩の増殖にはそろそろ辟易してきた。
 再度確認の為に繰り返すが、仮名(ニックネーム)などは問題ない。 いざ人物を特定する場合、それが困難になる状態を否定しているだけである。
 話を元に戻すが、いくら事実を伝えるからといって、現在の事件報道は有害情報の垂れ流しと言っても過言でない。 情報をきちんと正しい方向に理解できるまともな人間だけが、それを観てるわけではないからだ。 戦後無秩序に流入した民主主義の「自由」が、大きな「義務」をないがしろにしてきた。 「報道の自由」がそれによる「社会の混乱を防ぐ義務」を忘れた時、犯罪の助長という結果をもたらす。
 思えば今回の加害者は、今年の土浦での事件を明確に意識していたし、かの「酒鬼薔薇」と同年代であることを憂慮しなければいけないと考える。 現代の親達は、我が子がこういった情報に汚染されていることを、防ぎきれないでいるのではないだろうか。 だからと言って親の責任を回避する理由には絶対にならない。 子育てには、社会に対する責任も同時につきまとうのだ。
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