小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
今日は真夏日になると予想されていたので、山菜採り行は夜明け少し前に出かけた。 朝もやの中散歩する人達や、山あいの狭い耕作地での農作業の人達を横目で見ながら、車は山の奥へと走っていった。 今日の目的はミズ(赤と青)の採取だった。
上の写真がそれなのだが、青ミズは少し小さめに見える。 実際は赤ミズの小さいのや青ミズの大きいのが混じると、採取するときに判別ができない。 葉を寄せて茎の色で初めて分かるようなものだ。 花が咲くようになるとその花で判別できるようになる。
これだけ似ているのだが、二つはまるで違う植物である。 赤ミズはウワバミソウで、青ミズはヤマトキホコリというものだ。 ミズというとほとんど赤ミズを指していて、数も圧倒的に多い。 青ミズはそういう意味で希少価値である。 生息場所も混在するというよりは、別々に群生していて写真のものもかなり離れた箇所から採取した。
またこの二つは、食べ方も少し違っている。 青ミズのほうはかなり柔らかくおひたしなどに向くし、赤ミズは歯ごたえがあって更に粘り気の面で青ミズに勝るので、ミズたたきや漬物に向いている。 青ミズに対しては好き嫌いがはっきりしているようで、「おいしくない」という評価と絶賛する評価に分かれるのが面白いといえば面白い。 わしとして青ミズを語るなら、是非お召し上がりいただきたい、という方だろう。
山菜やキノコにはこうした、似て非なるものが多い。 ミズの場合は幸い両方とも食べられるのだが、似ていても食べられないものや毒だったりするものも多いので気をつけなければいけない。
夜明け頃に出かけたので、7時過ぎには家に戻りついていた。 風が強くなければそれから鯛釣りに行ける時刻だったが、残念ながらそれはできなかった。 それで妻が鯛を買ってきたようだ。 価格を聞くと随分と安い。 今年は良く獲れているので安いようだ。 これなら高い油代を使って不確実な釣果に期待するより、だまって買ったほうが無難だなと思った。 漁師さんの気持ちがよぉく解る。
鯛は刺身になり、青ミズとでカルパッチョ、アラは赤ミズと豆腐などで潮汁、頭はカマ焼きとなって食卓にのぼった。 ビールも出てきて、いよいよ夏が来たなと感じるひとときだった。
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