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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 今回の米大統領戦の途中経過を初めて見たのは昨日、出先の待合室にあったテレビだった。 音声は消されていてアメリカの州別開票結果を、オバマ氏の勝ったところを青、マケイン氏のところを赤で塗りつぶしていた。 時刻はお昼、票数オバマ207・マケイン135とかであったと思う。

 音の出ないテレビで、私は一つの驚きを得ていた。 恐らく開票にも時差があるだろうその地図は、右(東)半分が特に現されていたように思うが、その地図は1860年代に起こった南北戦争の勢力図に(フロリダを除き)酷似していたのだ。

 今尚、南部にはその当時からの誇りを忘れない人たちがいるという。 ちなみにアメリカ海軍旗は、当時の南軍旗を使用している。 そのぐらい今でも南北戦争を引きずっている国とも言えるのである。
 また、有名なエイブラハム・リンカーンの演説(人民の人民による人民のための政治)は、南北戦争のさなかペンシルバニア州ゲティスバーグで行われ、北軍地域だった。 それをオバマ氏は当選演説に引用している。

 南北戦争後、奴隷は解放されていくことになったのだが、開放された黒人奴隷が一様に幸福になったとはいえない。 温情のある農場主の元にあった奴隷は、一転放り出される局面もあったからである。
 そして現在のアメリカにおける黒人は、事実として較差の中にあえぎ、スラムなどから抜け出せない人たちも多い。
 
 更に当時の南北戦争後は、KKK(クー・クラックス・クラン)という白人至上主義の秘密結社の勢力が拡大するという結果ももたらしている。 
 時代は繰り返すと言われるが、今回の米大統領選は第2次南北戦争というものに当たるのだろうか? 中身は全然違うじゃないかと言われると、返す言葉も無い。

 一方、「南北」というキーワードで思いつくのが「南北問題」である。 イデオロギーの違いやらで生じた東西冷戦が終わり、俄かにクローズアップされてきた言葉だ。
 赤道周辺の熱帯・亜熱帯に住む人に貧困層が多く、世界的な所得格差を象徴とする問題であり、そういった地域から資源を収奪した国の一つであるアメリカが、テロの標的になっているのもこの問題の延長にあるのだろう。

 オバマ氏は大統領就任後、アメリカそして世界の所得格差の是正に取り組むと言う。 こういった理想を唱える人が、無事その偉業を成し遂げられれば良いのだが、それを富裕層や特権階級が快く思わないであろうことは容易に想像できる。
 オバマ氏は、これから自身の安全のみならず、反オバマの勢力が起こすいろいろな事象に立ち向かわなければならないだろう。 またいろいろなことが起こる中で、アメリカが「世界南北戦争」的なことに巻き込まれる可能性は無いだろうか、などと心配をしてしまう。 
 
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