小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
そこに足を踏み入れたのは40年以上前のことだったと思う。 現在,秋田大学工学資源学部付属鉱業博物館である。 パンフレットによると昭和36年10月に当時鉱山学部創立50周年記念会の事業として建設されたのだそうだ。 私はそこに亡き父に連れられ訪れたのだった。
秋田は「八橋(やばせ)油田」や多くの鉱山を有していたので、全国でもあまり例のない鉱山学部やこの鉱業博物館が建設されたものと思う。 亡き父も石油採掘関連会社に勤めていたこともあって、幼い私を連れて行ったのだろう。 残念ながら共に訪れた記憶は、確かに行ったということを除いて詳細なものがない。
今回訪れたのは言わば単なる気まぐれだった。 イベントがあってたまたま無料だったのと、市民向け講演会なるものがあったので、秋田の元気に繋がる話でもあればと思ったのである。
講演の演題は「地圏環境インフォマティクス -私たちの住んでいる大地と河川の重金属環境-」なるもので、鉱山から流れ出る重金属の河川への影響が主なテーマだった。 その中で出てきた話題が、タイトルの土壌汚染対策法であった。 平たい話が産廃などで人為的に汚染された土壌に関わる法律で、5年ほど前に施行されたのだそうだ。
講師の東北大学教授・土屋氏によれば、この法律はひじょうに不備なものであるとのこと。 そもそも人為的な汚染と元来の自然による汚染の線引きが明確でなく、その判断も地方自治体に任されていると言う。 先生が環境省に言っても、どうにも解決の糸口にならないらしい。
仙台からお出でになった土屋教授いわく、仙台で進んでいる地下鉄の残土も天然の汚染物質があると言うことで、その処理に対する見解が難しいのだそうだ。 教授なりの見解はお伺いしたけれど、どんなものか。
いかなる法律もその策定に当たり、どういう方々が関わるのだろう? 専門家が首を傾げるような法律が、霞ヶ関から発信されている。 セレブな政治家達の思いつきで作られる政策も山ほどあるだろう。
学術的講演に出かけていって、思わずこの国の政治の妙さ具合をあらためて痛感させられるひとときだった。
秋田は「八橋(やばせ)油田」や多くの鉱山を有していたので、全国でもあまり例のない鉱山学部やこの鉱業博物館が建設されたものと思う。 亡き父も石油採掘関連会社に勤めていたこともあって、幼い私を連れて行ったのだろう。 残念ながら共に訪れた記憶は、確かに行ったということを除いて詳細なものがない。
今回訪れたのは言わば単なる気まぐれだった。 イベントがあってたまたま無料だったのと、市民向け講演会なるものがあったので、秋田の元気に繋がる話でもあればと思ったのである。
講演の演題は「地圏環境インフォマティクス -私たちの住んでいる大地と河川の重金属環境-」なるもので、鉱山から流れ出る重金属の河川への影響が主なテーマだった。 その中で出てきた話題が、タイトルの土壌汚染対策法であった。 平たい話が産廃などで人為的に汚染された土壌に関わる法律で、5年ほど前に施行されたのだそうだ。
講師の東北大学教授・土屋氏によれば、この法律はひじょうに不備なものであるとのこと。 そもそも人為的な汚染と元来の自然による汚染の線引きが明確でなく、その判断も地方自治体に任されていると言う。 先生が環境省に言っても、どうにも解決の糸口にならないらしい。
仙台からお出でになった土屋教授いわく、仙台で進んでいる地下鉄の残土も天然の汚染物質があると言うことで、その処理に対する見解が難しいのだそうだ。 教授なりの見解はお伺いしたけれど、どんなものか。
いかなる法律もその策定に当たり、どういう方々が関わるのだろう? 専門家が首を傾げるような法律が、霞ヶ関から発信されている。 セレブな政治家達の思いつきで作られる政策も山ほどあるだろう。
学術的講演に出かけていって、思わずこの国の政治の妙さ具合をあらためて痛感させられるひとときだった。
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