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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 全国版では中大の殺人事件の犯人が捕まったニュースが大きく取り上げられる中、地元秋田で殺人事件が起きた。 先週末のことであった。 だがワイドショーでの扱いは、ほぼ無いか少ない。

 事件はこうである。 白昼、とある事務所に覆面をした犯人が押し入り、中にいた二人の女性事務員を刺し更に奥にいた専務かなんかを追い回した挙句に逃亡した。 刺された二人のうち、一人は死亡もう一人も重傷だった。

 犯人が逃亡中のため、附近の小学校などは集団下校を余儀なくされた。 全くもって迷惑な話である。

 事件がワイドショーに載らないのには、理由がある。 被疑者は、知人に犯行を示唆するメールを送り、被疑者の乗る車を警察が手配した後、県境で捕捉されたのだが、車を停止させた後服毒自殺を図ってしまったのだ。 被疑者はそれから意識を回復していない。 その状態だから被疑者が確定できず、安易にワイドショーの食い物にならずに済んでいる。

 しかし、被疑者の周囲を捜査する中で、いろいろなことが解ってきていて細切れに報道されている。

 どうやら被疑者は、押し入った事務所の支店の経理担当で、使途不明金の調査のため帳簿類の提出を本社から求められていた。 その事務所では3月に泥棒が入り、帳簿関係のPCやデータが盗まれていたというおまけまである。

 以上の報道から推測されるのは、使い込みをした支店の経理担当が、そのことの隠蔽に盗みを働いたり追い詰められて「全て無いことにしよう」と犯行に至ったという図式が見えてくる。 報道が穏やかなのは、あるいは黒幕が存在する可能性を観ているためだろうか。

 先日始まった裁判員制度。 制度が始まろうが始まるまいが、犯罪件数には影響は無いようだ。 上記の犯罪は、仮に単独犯で被疑者が生存した場合、どのような刑罰が予測されるだろうか?

 どうも殺人事件の場合、被害者の人数が一つの目安になるらしい。 一人しか死なないとなかなか死刑には至らないケースが多い。

 しかし、上記のようなケースでは、まさしく一方的に被疑者が悪い。 喧嘩なら両成敗的な刑罰も理解できるが、今回のは無差別殺人に近いものがある。

 世の中に死刑を廃止しようという考えのお方がいらっしゃるらしい。 私はそのお方の考えがどうにも理解できない。

 一つの理由は、上記のような事件の場合、犯行に庖丁を使ったようだが、明確に殺傷を意図して侵入した犯人に、事務所の中にある花瓶や何かで犯人を殴り殺してしまう正当防衛が成立するケース。 正当防衛は無罪である。 従って、殺意のある人間は殺されても仕方が無いという厳然たる法律の存在。
 もう一つは、刑罰とは同様の犯罪を抑止する目的であり、死刑廃止はその目的を著しく害するからだ。

 一人しか殺さなくても死刑は死刑。 一方、複数の人間に苛めにあって、自殺も考えるほどの圧力を跳ね返すための報復殺人。 まあ、それほどの気概があればいじめにあう確率は下がるのだが、そういうケースは情状酌量の余地あり、というのが私の考えである。

 今回亡くなった女性事務員には、家族があった。 母や妻をこのような状況で失った家族を想うと、私が裁判員なら誰が何と言おうと死刑以外は認めない。 その意志を裁判官や周囲の裁判員が認めないなら、裁判員拒否には罰則があろうとも参加しない。 そう心に決めている。
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