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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 一昨日のことか、千葉県市川市で「偽医者」が逮捕されたそうだ。 逮捕の経緯は医療に関わることではなく、交通違反なのだという。 スピードでも出し過ぎたのだろうか、違反の理由に公務か何かで移動中とでも言った際、その素性を確認され同姓同名の別の医師が存在する事が解ったため発覚した。

 この偽医者、30年の長きに渡り医者として働いていたと言い、カルテによると過去5年に2400人を診て、1年で10人ほどに医療行為を行ったと言う。 そして患者の評判はすこぶる良いようだ。 当然医療事故など無かったのだろう。 ちなみに診療項目は、形成外科並びに内科だそうだ。

 独学でドイツ語を学び、医学に関しても相当の勉強を積んだものとのこと。 下手な勉強不足の医者より腕が良かったりするかもしれない。

 さて、「偽医者」は何故「偽」なのか? 医師免許を持たないからである。 では「免許」とは何か? 一般に禁止・制限されている行為を行政機関が許すことだ。 つまり、芸事を除けば、第3者に危険を及ぼす可能性のある行為などに対し、客観的な「資格」を供与することに他ならない。

 ブラックジャックという手塚治氏のアニメをご存知だろうか? 無資格ながら超優秀な外科医の話である。 医者としてのスキルの高低は、実は「免許」によるものではないのである。 だが、実際は「免許」という形でその資格を判断するのは、当然妥当であることは言うまでも無い。

 医師不足と言われる現象の原因は何か? 診療項目の偏りや地域の偏りでは無いのか? ならば、医師免許なるものを細分化し、医学大学入学時点で診療項目を特定し、また修学期間を短縮し、尚且つ地域特定の資格としたらどうだろう? 
 例えば内科の医師資格を持った場合、それ以外の診療をしたいならあらためて数年就学をプラスするとか、地域的管理においては、他県で診療を行うには許可制にするとか。

 医学生が診療項目を決めずに入学し、どの方向へも進める現状において、診療項目に偏重が起きるのは当然だろう。 開業も増える。 総理が「医者には一般常識に欠ける人が多い」と発言した。 医は仁術と呼ばれた時代はとうに過ぎ、医は算術と言われて久しい。 勿論、全てがそうではない。 
 ただ、現状における診療項目のなだれ的破壊は、上記のような画期的な手法でなければ尽きることは無いであろう。

 例え無資格であろうとも、それなりに研鑽を積んだ「偽医者」でも、どうしても必要なケースが出てきそうである。

 ちなみに医療行為とは、それを「業」とする場合にのみ当てはめられる。 近所の子供が怪我をして、それの治療を行うことは、お金を貰わない限り医療行為では無いのである・・・。

 
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