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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 一昨日、今年初の釣行に出かけた。 狙いは旬の鯛である。 でかいのが釣れたら自慢げに写真など載せようとのもくろみも、今回は空振りに終ってしまった。
 小型の和船で3人での釣行。 50cmを頭に40cm台数枚、30cm台数枚あとはおちびちゃん合計10枚であった。 わしは37.5cm(小数点以下はどうでもいいのだが、少しでも大きいと訴えたい)を頭に4枚の釣果。 50cmは鯛釣り初心者が釣り上げた。 ビギナーズ・ラックだと、当の本人が語っていた。

 先週、漁業関係者が一斉にストライキをした。 船にかかる燃料費の高騰で、漁に出ても採算が合わないとの悲鳴だった。 それは釣り船にも同様に言える事で、わしの場合知り合いの船に便乗させてもらい相応の負担で勘弁してもらっているのだが、まともな釣り船に乗ろうものなら乗船料金だけでも¥6000はかかるだろうから、よほどの大釣りでもしない限り、高価な魚についてしまう。 まあ、釣りは漁ではないので、費用対効果を追及すべきではないのではあるが。
 
 釣りをしながらぼんやり考えてみた。 漁業の未来と水産資源についてである。 
 そもそも日本人は太古の昔より魚を獲っていた。 釣り針での釣りや囲い込んでの銛、それが400年前くらいから網を使っての漁に変わっていった。 今でもイカやカツオやまぐろなどは釣りでの漁法だが、多くの魚は網で獲られている。
 それに加え、船の動力を風や人力に頼っていた時代と、石化燃料のエンジンで速く遠くまで魚を追える時代との漁獲量の差異は明確だろう。

 近年、網で獲られる多くの魚は漁獲高が著しく減少している。 大きく育つ前に一網打尽に獲り続けると、やがて極端な魚の減少が起きるかもしれない。 秋田の名物であるハタハタという魚は、獲り過ぎにより一時資源の枯渇が懸念された。 秋田県の漁業関係者はその時、断腸の思いで禁漁に踏み切ったのである。 今でも漁期や漁獲量を制限した漁が行われている。 結果、ハタハタの資源が復活した。 魚体も3、4年生きた大振りのものが増えたのだ。
 NHKの「クローズアップ現代」で「魚が消える!?」というのを観た。 関鯖が釣れなくなったということだった。 釣れても2年もので、卵を大量に産む3年ものはほとんどいないとのこと。 他にまぐろのことなど伝えていた。 同様の手法が必要な時期かもしれない。

 確かに漁業関係者の痛みはよくわかる。 しかし、水産資源の確保の立場から見ると、多くの魚を採り続けるのにも問題がありそうである。 また、そうは言っても漁業が滅んで良いわけもない。 なかなか難しい問題だな、と漂う船の上で考えていた。
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