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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 最初にことわりを入れるが、わしは医者ではない。 従って、これから述べるうつ病の話は、戯言と聞いてもらうのも良かろう。
 うつ病は「こころの病気」ではなく、「脳の病気」ということが医学会では定説になってきた。 脳内物質の分泌低下が、直接の原因であることが解ってきたからである。 遠因として、心因性(ストレスなどによる)と内因性(季節や生体リズムの変化による)とに分かれるが、どうしてそれが脳内分泌物質を減らすのかのメカニズムは、解明されていないと言う。 だから、わしごときの戯言も一つの仮説として、堂々と述べられることになる。
 過去4/21に「最良の紫外線対策」という仮説を打ち立ててみた。 今回も似たような話になるが、興味のある方は続けて読んで欲しい。
 そもそもヒトという動物は、何十万年もの歴史を持った生き物である。 自然の中で群れをなして生存してきた動物なのだ、ということが大前提である。 たかだかここ50年程で、現代国家と呼ばれる国の都会人達は、急激にその生活形態を変化させてきている。 この急激な変化に果たして進化し対応するだけの能力を、ヒトという生物は持っているのだろうか。
 群れというコミュニケーションの常在する生活が「個」へと激しく変化し、都会という限りなく自然と乖離した生活が、根本的な内因性のうつ病を引き起こしやすくなっているのではなかろうか。 内因性のうつ病の治療法の一つに「光療法」というのがある。 高緯度地域で冬季に発生するうつ病への治療法だ。 前回わしは、日本という緯度地方で日本人が住むのに、自然に馴染んだ暮らしにおいて、紫外線対策は必要ないと断じたことにも整合する理屈だ。 その部分でうつになりやすいベースを作っておいて、それに「個」たる生活が引き金になる。 こんな仮説である。
 最近有名な女子アナが、自ら命を絶った。 さしたる理由も見えてこないと、側近の人達は言っているらしい。 秘めたる何かがあったかもしれないが、その直前はこころの視野が極端に狭まり、死しか解決策は無いかのようなうつ状態だったのではなかろうか。
 実はわしは、ここ数年毎年のように知人の自殺の報を聞かされている。 すごく近い人間は幸いいないが、その辺で出会えば「いよう」「どうも」と言葉を交わすくらいの人間関係を持った人達だった。 さすがに相談しあう仲ではなかったが・・・。 その理由の多くは、生きていくのが厳しい状況を推測できるものがあって、そんなことが起きる社会に対し怒りをその都度感じていた。

 話を元に戻そう。 「私をスキーへ連れてって」「病院へ行こう」などを手がけた売れっ子脚本家・一色信幸氏が、昨年「うつから帰ってまいりました」という本を出している。 自らのうつ病体験を語った本らしい。 そして彼は今、スキューバダイビングにいそしむ機会が増えたそうだ。 都会を離れ自然に溶け込むひととき、じっくり語らいあえる人々との時間、これこそうつ病の予防法なのではないだろうか。
 わしもこのように世の中のことを心配したり怒ったりしているので、うつ病になる要素は山ほどあるように思うが、山や海にいそしむ趣味を持つことで知らず知らず予防線を張り巡らせていたのかもしれない。 実際、山や海に行った時は、世俗や仕事のことなど、完全にわしの頭の中から消えている。 そしてもう一つ、家族や仕事仲間、友人達とも良好な関係が今のところ維持されてもいる。
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