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小説「ヒーズールの夜明け」に登場する村・・・ そのむらおさの独り言?!
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 昨日、寄り合いにお酒が欠かせない話をした。 秋田の桜の開花予想が4/13と発表になったし、花見でお酒を召し上がる諸氏も多かろう。
 ところで「酒虫」(しゅちゅう)という言葉を耳にしたことがあるだろうか? これは芥川龍之介先生の全集第1巻に出てくる短編の題名である。
 要約するなら、支那の長山に「劉 大成」なる酒の強い者がいて、ある僧が劉に「それは腹の中に酒虫がいるからだ」と告げると、それを取り除くことになった。 炎天下の中、劉はぐるぐる巻きにされサウナ状態になって地面に転がされる。 口の近くに酒を入れた甕(かめ、入れ物じゃな)が置かれ、やがて腹の中から酒虫が這い出て甕の中に入る。 取り除きが成功したということだ。
 問題はその後で、劉は健康を徐々に害し財産も減っていった。 小説の結びは、その原因を3つに分けて分析している。
1.酒虫はそもそも劉の福であって、取り除いたために不幸になった。
2.劉はもともと不幸になる予定だったのが、酒虫を取り除いたために延命した。
3.酒虫は劉そのものであって、取り除いたために劉が劉でなくなった。
 わしも酒をこよなく愛する者で、この話はどうにも頭から離れない。 そんなわしにとって、上記の答えは勿論3である。
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